支援事例

当社のサービスは「意思決定の支援」です。本ページでは当社がご支援した事例を簡潔にまとめております。当社の支援内容について具体的なイメージを付けていただくと共にご不明点がございましたら、ぜひ問合せください

産業機械メーカー|業務改革・生成AICASE 01

「過去案件を探せない」を起点に、営業提案業務を再設計

約46%受注見積までの工数削減見込み

支援の前|止まっていた意思決定

産業機械のシステム設計・見積・提案は、条件の近い過去案件を探し出し、差分だけを直して仕上げるのが基本の進め方です。ところがこの会社では、参考になる過去案件を見つけられるかどうかで、工数が倍近く変わっていました。図面も見積も残っているのに、検索しづらく、金額ともつながっていない。探し方は人の経験に頼りがちで、若手や専門外の営業が起点になると依頼書の情報が足りず、すり合わせが増え、行かなくてもよい現地調査まで発生していました。

「効率化に投資したい」という思いは社内にありました。しかし、どの施策に、どれだけの効果があるのかを数字で言えない。だから投資の稟議が前に進まない。これが支援前の状態でした。

何をしたか

3つの部署の業務を、工程の流れ×平均工数×聞き取りで可視化し、部署をまたぐ共通の詰まりが「参考案件の特定と活用」であることを突き止めました。そのうえで、カギとなる「参考案件の検索」を、いきなり本格的なシステムとして作らず、過去案件を使った小さな試作で検証しました。大きく賭ける前に、小さく確かめる順番です。

決められたこと・分かったこと

6案件中5案件で類似案件を特定し、受注見積までの工数を約46%削減できる見込みを定量化。

この数字が出たことで、「まず参考案件の検索から投資する」という順番を、感覚ではなく数字で決められる状態になりました。検討は実際に次の段階へ進み、他部署への展開検証、自由記述の備考欄まで検索できるかの実証、さらに「案件リストに詳しくない人でも探せるか」というAIエージェントの検証まで実施しています。

今後の予定

約46%は小規模の試作で確かめた見込みのため、今後は実測で確かめながら、社内AI基盤への組み込みと、全社への活用範囲の拡大を判断していく段階です。

ケーブルメーカー|新規O&MサービスCASE 02

海底ケーブルO&M事業の集中領域と実現方針を策定

31→239のトラブル候補は19へ絞り込み

支援の前|止まっていた意思決定

洋上風力や大容量送電の建設拡大を前に、海底ケーブル市場には国内外から参入が相次ぐ見込みでした。ケーブルの製造には確かな実績がある。しかしモノ売りだけでは差別化が難しくなる。そこで浮かんだのが、運用・保守(O&M)のサービスでした。

問題は「何から決めるか」です。起こり得るトラブルは数十種類、使えそうな監視技術も数十種類。全部はできない。しかし、どれを捨ててよいかも言えない。しかも売り先となる顧客自身が「重要なのは分かるが、具体的な損害が見えないので動けない」という漠然とした不安の段階で、明確な要望がまだ無い。絞り込むための軸そのものが無い状態でした。

何をしたか

先に幅を出し切ってから、絞る。これを繰り返しました。起こり得るトラブルを網羅的に並べ、それぞれについて「何が・いつ・どんな状態になるか」「検知に必要なデータと技術は何か」を対応づけて構造化。そのうえで、トラブルは「損害の大きさ×自社の強み」、技術は「自社の強みを活かせるか×競合との差別化余地」という2軸で絞り込みました。

決められたこと・分かったこと

39のトラブル候補を19へ、31の技術候補を最注力2技術へ絞り、コア・非コアと技術獲得方針を明確化。

「どの技術を自社で持ち、どれを外部から調達するか」の線引きと、パートナーと組む体制の方針まで定まりました。ケーブルの構造・物性・過去の不具合を知り尽くしているというメーカーにしか無い知見を、監視サービスの精度に変えるという勝ち筋です。漠然と広がっていた構想が、「この2技術に集中する」と言える形になりました。

今後の予定

事業仮説が固まった段階のため、今後は想定顧客・パートナーへの検証を通じて、絞り込んだ2技術を軸に、仮説をビジネスモデルへ具体化していきます。

業務用衛生メーカー|中長期成長戦略CASE 03

分散した事業を、選択と集中の成長戦略へ転換

点→面縦:業界特化/横:技術横断

支援の前|止まっていた意思決定

食・衣・住・人。業務用の衛生管理という事業は、関わろうと思えばどこまでも広がります。この会社も広い領域をカバーしていました。しかし限られた人員で広く応えるほど、一つ一つは「その場対応」になる。どこにも強みが無く、収益性が低い「点のビジネス」になっていました。

収益を分解すると、構図はさらにはっきりします。通販・ECは高収益なのに、人手をかけている対面の大口向けは価格競争で低収益。既存の延長で頑張るほど、分散が進む構造でした。2030年に向けて「どの領域に集中するか」を決めなければならない。しかし、何を物差しに選べばよいかが無い。それが支援前の状態でした。

何をしたか

1年限定・経営企画部主導の検討として、①収益構造の分解(チャネル×ブランド×拠点で「どこで稼ぎ、どこで失っているか」を可視化)②メガトレンドから生まれる新しいニーズの予測 ③競合の張り方の比較、を重ねました。そのうえで面の作り方を「縦=特定の業界に深く」「横=特定の技術を業界横断で」の2方向に整理し、初手に選ぶ領域の物差し(すでにチャネルと商材がある×今後ニーズが伸びる×競合がまだ薄い)まで落とし込みました。

決められたこと・分かったこと

収益構造、事業マップ、メガトレンド、競合を統合し、「点のビジネス」から「面のビジネス」へ移る戦略オプションを設計。2030年に向けた活動と不足ケイパビリティの獲得方針まで整理。

「全部やる」をやめ、どの面で勝ちに行くかを選ぶための選択肢と、選ぶための物差しが揃いました。足りない力(ケイパビリティ)は自前で抱え込まず、提携・M&Aで獲得する前提も明確になりました。

今後の予定

設計した戦略オプションをもとに、今後は初手に選んだ領域での実行と、足りない力(ケイパビリティ)を提携・M&Aで獲得する判断へ進んでいく段階です。

美容メーカー|シニア向け新規事業CASE 04

シニア向け美容プラットフォームの事業仮説を設計

65+情報→相談→体験→継続

支援の前|止まっていた意思決定

化粧品・美容メーカーとして、研究技術と美容の知見の蓄積はある。高齢化という大きな流れも見えている。しかし「65歳以上向けの新規事業」と言った瞬間、何を作るべきかを誰も具体的に言えない。アイデアの段階から、投資判断に載せられる形へ進めずにいました。

対象となる方々に深く話を聞くと、「不」は具体的でした。同世代の悩みに合った美容情報が無い。気軽に相談できる場が無い。過去に失敗した経験から、根拠や保証の無いものは怖い。一人でも気楽に参加したい。求められていたのは点のサービスではなく、安心して入れて、続けられる一連の受け皿でした。

何をしたか

深掘りインタビューで「不」を特定し、競合を3つの層(同じ層に向き合う隣接サービス・直接競合・領域特化サービス)で調査。「情報収集→相談→体験→継続」の一連の体験としてサービスを設計し、受け入れられるかどうかを対象者に段階的に確かめました。収益の設計では、収益を生む本体と、そこへ誘導する周辺の役割を切り分けて構造化しました。

決められたこと・分かったこと

デプスインタビューから生活者の「不」を特定し、競合の空白、自社の信頼性、サービス構成、複数の収益源、市場規模、PoC計画までを一気通貫で設計。

受け入れられ方の濃淡も見えました。流入と継続の中核になり得る機能(ポータル+体験サービス)が特定でき、大手メーカーが運営する「安心・安全」への信頼が価値になることも対象者の反応で確認。「次にPoC(本格導入前の小さな検証)で何を確かめるべきか」を決められる状態になりました。

今後の予定

受け入れられ方は少人数のインタビューで確かめた段階のため、今後は画面の試作による仮想体験のPoCで検証を広げ、事業化を判断していきます。

造船会社|新規AIソリューションCASE 05

航路最適化AIの新規事業検討

約92%限定データ条件での予測精度

支援の前|止まっていた意思決定

造船会社が、船を売った先の「運航」に、サービスで踏み込めるか。題材は、燃料を減らす航路を計算する航路最適化AIでした。国際海運の温室効果ガス削減を背景に、市場の拡大は見えている。しかし社内の投資判断に進むには、「競合がひしめく中でうちが勝てるのか」「技術は本当に作れるのか」「採算は合うのか」という3つの問いに、答えが要ります。どれも感覚では答えられない問いでした。

何をしたか

競合を、気象情報企業・海運会社・システム開発会社のタイプ別に整理し、それぞれの強みと限界を特定。精度の作り込み競争に向かうほど導入の手間が増え、中堅以下の海運会社には導入しづらくなっているという空白が見えました。そこで「作り込みより導入しやすさ」「建造から修繕・メンテナンスまで持つ造船会社ならではの業務連携」を差別化の軸に設定。技術面は、業界共通の船舶データから燃料消費量を予測できるかを小さく検証し、導入効果は3通りの方法で試算して突き合わせました(燃料費の削減だけで年間500万〜1,000万円/隻規模という試算に収束)。

決められたこと・分かったこと

限定データ条件ながら約92%の予測精度を確認し、3年弱での投資回収可能性を試算。未検証事項も明示。

精度・採算・差別化の軸という投資判断に要る3つの材料が、限界の明示つきで揃いました。受け取ったデータに品質の課題があること、1隻・短期間の検証であることも隠さず示したため、「次に何を検証すれば投資判断できるか」まで具体化できました。

今後の予定

精度の確認は1隻・短期間のデータによるもののため、今後は複数の船・航路での検証と、機能・価格の精緻化を経て、本格投資を判断していきます。

企業名・固有情報は匿名化しています。数値は各案件の検証時点における試算・絞り込みの結果です。

「決めたいが、判断材料が足りない」
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当社は特定の開発会社などと利害関係にないため、公平に判断材料を提示することができます。まずはお話をお聞かせください。