BCG流の論点仮説思考を中堅/中小企業でも—ムダ打ちをなくす意思決定の型
- Daisuke Wakui

- 11月15日
- 読了時間: 4分
はじめに
「やるべきこと」は山ほどあるのに、会議の結論は曖昧なまま。そんな経験、ありませんか?多くの企業で繰り返される“ムダ打ち”を断つカギは「考え方の型」にあります。
ボストン コンサルティング グループ(BCG)で重要視されている「論点仮説思考」は、限られた時間とリソースで成果を出すための極めて実践的なフレームワークです。本記事では、Labz.がこの思考法を中堅/中小企業でも再現できるかたちで提供してきた知見をもとに、その考え方と導入方法をわかりやすく解説します。
なぜ今、「論点仮説思考」なのか?
中堅/中小企業では、とにかく時間と人が足りません。だからこそ、意思決定のスピードと精度がそのまま成果に直結します。
しかし現実には、「会議をした」「検討した」という“やった感”だけが残り、具体的な成果や前進が見えにくい場面が多々あります。その原因は、議論の出発点となる論点が曖昧だったり、結論を導く仮説が存在しないことにあります。
そこで有効なのが、BCG流の「論点→仮説→検証→意思決定」というサイクル。複雑なテーマもこの型に沿えば、議論が明確になり、ムダを削って最短で答えに辿りつけます。
BCGの思考法を理解する
この「論点・仮説思考」は、次の4つの要素で構成されています。
論点(Issue):何を決めるべきか?をMECE(漏れなくダブりなく)に分解し、Issue Treeというツリー構造で整理します。
仮説(Hypothesis):結論を“当てにいく”姿勢で、もっともあり得るシナリオを先に立てて検証します。
検証(Test):必要最小限のデータ、現場の声、顧客インタビューなどで効率的に仮説を検証します。
意思決定(Decide):KPIや意思決定基準に基づき、結論を出し、打ち手と次アクションまで決め切ります。
この流れを踏むことで、ブレのない議論と行動が生まれます。
中堅/中小企業でも再現できる「意思決定の型」——5ステップで導入
Labz.では以下の5ステップで支援をしています。
大論点の定義:まず「何を、いつまでに決めたいか?」という意思決定の場と期日を定義します。
論点ツリー作成:論点をサブ論点に分解し、インパクトと実行容易性で優先順位をつけます。
仮説の立案:各サブ論点に対して1本ずつ、検証可能な仮説を立てます。
検証タスクの設計:必要なデータ、ヒアリング、簡易なテストなど、最小の手間で結果を得る設計をします。
結論とアクションの整理:KGI/KPIや担当・期日を含むアクションプランに落とし込みます。
この5つのステップを踏むだけで、意思決定の質とスピードは劇的に変わります。
生成AIでムダ打ちをなくす——Labz.の再現モデル
さらに、Labz.では生成AIと独自ツールを活用して、この思考プロセスを半自動化しています。
たとえば、「論点設計AI」や「仮説立案AI」、「プロジェクトマネジメントシート」などを組み合わせ、論点→仮説→タスク→スケジュールまで一元管理。情報収集・整理・分析といった工程はAIが担い、人は“意思決定と合意形成”に集中できます。
その結果、コストを抑えつつも、30〜40%の業務効率化と品質維持を実現しています。

実際の支援事例から
Labz.ではさまざまなテーマでこのモデルを展開しています。
戦略立案/新規事業 中堅・大手企業の成長戦略策定、SaaSの立ち上げ、営業支援まで対応
業務改善/DX/生成AI活用 RAGを活用した検索導入、査定業務の自動化、レポート生成支援などを短期間で検証・展開
“スモールスタート→成功要因を見極め→横展開”というスタイルで、再現性の高い成果を出しています
当社の活用方法
Labz.の支援は2つのメニューからスタートできます。
プロジェクト推進支援:論点設計から意思決定、PMまで一貫支援
スポット支援:リサーチ・資料作成・壁打ちなど必要な部分だけ
創業メンバーはBCGやSOLIZEで数多くのプロジェクトを経験し、論点仮説思考×業務分析のハイブリッド支援に強みを持っています。
まずは小さく始めてみることをおすすめしています。
まとめ—BCG流の論点仮説思考を中堅/中小企業でも
意思決定のスピードと精度が競争力になる今、BCG流の論点仮説思考は中堅/中小企業でも必要な「武器」です。そして、生成AIを使えば、これまで大企業だけのものだった“型”を、自社でも再現可能になります。BCG流の論点仮説思考を中堅/中小企業でも使ってみましょう。
まずは以下のようなメニューから、無理なく始めてみませんか?
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